荒川シーバス 3月に爆釣?

1999年 3月3日の荒川は木下川排水機場付近でのシーバス釣行記です。

 

木下川排水機場は、河口から10キロメートル以上上流にあり、僕の当時の感覚では、3月初旬はまだ水温は低く、シーバスは河口付近にとどまっているのでは、と思っていました。

それが、雑誌の記事で、この時期荒川の中下流域でシーバスがよく釣れていると書かれていたので試しに釣行してみることに。

 

最初にキャストしたのはシャッドラップ5センチ(蛍光黄色)。

軽くて飛ばないのですが、アクションを感じ取りやすく、それでいて巻き重りもせず、荒川の速くて重厚な流れの中でもバランスを崩さない優れたルアーです。

キャストを開始してすぐに、「グー」という重いアタリ。

ドラグが鳴り、ラインを出されます。

「これは大きいかも」と思って寄せると、又長78センチの自己記録のシーバスでした。

この時期に、こんな中流域でシーバスが釣れるんだと驚きました。(中流域と言っても荒川全体から見れば下流域でしょう。あくまでシーバスが釣れる範囲内で、という意味での中流域です)

今ではバチパターンも確立され、もっと早い時期から釣れることはネット上に情報はたくさんありますが、当時は情報が少なかったのです。

 

次は自作のバルサ製8センチのフローティングミノー(シルバー/ブルー)をキャスト。

ブリブリとしたワイドウォブリングアクションのミノーですが、これにもすぐにヒット。

又長63センチのシーバスでした。

 

釣れるときは、どんどん別のルアーを試します。

TDバイブレーション6センチ、カラーはスパークオレンジという、ボディがオレンジで背中がダークブルーの、シーバス狙いではあまり使われないであろう、奇抜なカラーです。(買ったのではなく、拾ったルアーです)

ボトムノックさせながら引いてくると、グンとアタリ。

50センチほどのシーバスでした。

こんなカラーでも釣れるんですね。

 

ラトルトラップ1/2オンス、カラーは半透明のホワイトに反射板の入ったものでも50センチクラスがヒット。

ここまで立て続けにヒットすると、もはや緊張感はありません。

「また釣れちゃったよ」位の感覚で、バレても構わないような雑なやり取りですが、不思議とそういうときはバレません。

活性が高く、ルアーをしっかり食ってくるからでしょうか。

 

この日は4匹のシーバスを立て続けに釣ることができましたが、これは僕にとっては爆釣といっていい釣果です。

おそらく、相当数のシーバスの群れが入ってきていたのでしょう。

 

この時期に、海から10キロメートル以上も上流の河川に入ってくる理由は何なのか不思議に思いました。

 

エサを求めてだろうと思います。

そのエサは、一番考えられるのは、バチでしょう。

大量に生息し、バチ抜けが起これば簡単に捕食することができるのですから。

 

他には、稚鮎とかイナッコなども考えられますが、イナッコはもう少し季節が進まないと見かけることは少ないです。(見かけないだけで、ボトム付近を泳いでいるのかもしれませんが)

 

この日釣れたルアーは、すべて、キビキビブリブリ系のアクションで、バチパターンのルアーやアクションではありません。 

バチ抜けの時期でも、バチパターンだけと決めつけないほうがいいようです。