九州 塩見川のキビレ
2005年7月12日 九州 宮崎県 塩見川のキビレ
塩見川へはアカメを狙いに遠征したのですが(アカメ釣りが禁止される前です)、昼間は宮崎に多く生息するというキビレを狙いました。
ポップクイーン5センチ、背中が蛍光黄色のチヌ用として販売されていたカラーで開始。
キャストしてドッグウォークさせると、一投目からパシャパシャとアタックしてきます。
数投目に釣れたのは、小型のキビレ。
ポッパーに対する反応はいいのですが、すぐにスレるので、こまめに移動しながらキャストします。
タイニーポップRでもさらに小型のキビレがヒットしましたが、ポップクイーンのドッグウォークのほうが反応はいいように感じました。
夜間のアカメ狙いはノーヒットに終わりましたが、橋の上から水中をのぞくと、70センチはありそうなシーバスや、小型のキビレの群れを見ることができました。
東京湾奥では水が濁っていて、あまり水中の様子を観察できることはありません。
水の澄んだ地方ならではの出来事でした。
荒川シーバス 3月に爆釣?
1999年 3月3日の荒川は木下川排水機場付近でのシーバス釣行記です。
木下川排水機場は、河口から10キロメートル以上上流にあり、僕の当時の感覚では、3月初旬はまだ水温は低く、シーバスは河口付近にとどまっているのでは、と思っていました。
それが、雑誌の記事で、この時期荒川の中下流域でシーバスがよく釣れていると書かれていたので試しに釣行してみることに。
最初にキャストしたのはシャッドラップ5センチ(蛍光黄色)。
軽くて飛ばないのですが、アクションを感じ取りやすく、それでいて巻き重りもせず、荒川の速くて重厚な流れの中でもバランスを崩さない優れたルアーです。
キャストを開始してすぐに、「グー」という重いアタリ。
ドラグが鳴り、ラインを出されます。
「これは大きいかも」と思って寄せると、又長78センチの自己記録のシーバスでした。
この時期に、こんな中流域でシーバスが釣れるんだと驚きました。(中流域と言っても荒川全体から見れば下流域でしょう。あくまでシーバスが釣れる範囲内で、という意味での中流域です)
今ではバチパターンも確立され、もっと早い時期から釣れることはネット上に情報はたくさんありますが、当時は情報が少なかったのです。
次は自作のバルサ製8センチのフローティングミノー(シルバー/ブルー)をキャスト。
ブリブリとしたワイドウォブリングアクションのミノーですが、これにもすぐにヒット。
又長63センチのシーバスでした。
釣れるときは、どんどん別のルアーを試します。
TDバイブレーション6センチ、カラーはスパークオレンジという、ボディがオレンジで背中がダークブルーの、シーバス狙いではあまり使われないであろう、奇抜なカラーです。(買ったのではなく、拾ったルアーです)
ボトムノックさせながら引いてくると、グンとアタリ。
50センチほどのシーバスでした。
こんなカラーでも釣れるんですね。
ラトルトラップ1/2オンス、カラーは半透明のホワイトに反射板の入ったものでも50センチクラスがヒット。
ここまで立て続けにヒットすると、もはや緊張感はありません。
「また釣れちゃったよ」位の感覚で、バレても構わないような雑なやり取りですが、不思議とそういうときはバレません。
活性が高く、ルアーをしっかり食ってくるからでしょうか。
この日は4匹のシーバスを立て続けに釣ることができましたが、これは僕にとっては爆釣といっていい釣果です。
おそらく、相当数のシーバスの群れが入ってきていたのでしょう。
この時期に、海から10キロメートル以上も上流の河川に入ってくる理由は何なのか不思議に思いました。
エサを求めてだろうと思います。
そのエサは、一番考えられるのは、バチでしょう。
大量に生息し、バチ抜けが起これば簡単に捕食することができるのですから。
他には、稚鮎とかイナッコなども考えられますが、イナッコはもう少し季節が進まないと見かけることは少ないです。(見かけないだけで、ボトム付近を泳いでいるのかもしれませんが)
この日釣れたルアーは、すべて、キビキビブリブリ系のアクションで、バチパターンのルアーやアクションではありません。
バチ抜けの時期でも、バチパターンだけと決めつけないほうがいいようです。
バスグラブのノーシンカーでシーバス
1999年 荒川河口 ゴロタ場での釣行記です。
それまでは、3.5gのジグヘッドにグラスミノーⅯでシーバスを狙い、実績を上げていました。
ヒットのほとんどは、岸から数メートル先のかけあがりか、水際に集中していたので、ノーシンカーリグなら水際のちょっとした変化のある場所をタイトにトレースできるのでは、と考えました。
バスグラブを選んだのはグラスミノーⅯより少しだけ大きく、キャストしやすいのではと思ったからです。
フックはオフセットの1/0。
ラインはナイロンの8lb。
リーダーは16lb。
飛距離はもちろん出ませんが、岸際のゴロタ石の崩れた場所や切れ目といった、ほんの少しの地形の変化した場所に絞って狙っていきます。
水深は数十センチ、底はでこぼこしているので、ジグヘッドリグでは根掛かりしてしまう場所でも、ノーシンカーならするりとかわしてくれます。
スローのただ巻きで何度かアタリがあったので、今度はソフトなショートジャークを入れれると「ガツン」とひったくる様なアタリ。
元気な引きを見せてくれたのは、50センチクラスのシーバスでした。
その後はグラスミノーⅯ(115 パール/スモーク)に換え、超スローのただ巻きで60センチクラスを1匹追加。
岸際の、こんなところに魚がいるの?と思うような浅場でのヒットでした。
シーバスにノーシンカーリグですが、メリットは、トップウォータープラグでも根掛かりしてしまうような浅場でも、根掛かりせず、静かに、丁寧にリトリーブ出来ることです。
デメリットは、風の強い日の多い海や河口域では、キャストしずらいことと、リグの軽さやリトリーブ抵抗の少なさで、ルアーの存在を感じ取りにくいので、集中力を持続させるのが困難なことです。
高比重ワームを使えば多少は改善するので、足元付近がヒットポイントで、浅く根掛かりが多いような場所では活躍するのではないでしょうか。
タックル
ロッド ソルティープラッガー702
リール エンブレムZ2500iT
ルアー バスグラブ3インチ(パールホワイト)
グラスミノーⅯ(115 パール/スモーク シルバーグリッター)
館山港 ソウダガツオ 2011
館山港でソウダガツオを釣っている動画を見て、これは仲間と行くにはいいのでは、と思い釣行してみることに。
釣行の前にソウダガツオについて調べると、主食はシラス(イワシの稚魚)であまり大きな魚は食べないそう。
ルアーで狙うなら、メタルジグなら7gクラス、ミノーなら5センチ以下がいいとのこと。
近所の釣具店で「オーシャンドミネーター」7gが安売りしていたので購入し、さらに魚皮付のアシストフックも購入。
通常アシストフックはラインアイ側に装着するのですが、今回はテール側のアイに付けました。
魚皮部分に食わせようという、もはやルアーではなく、サビキ釣りです。
釣行したのは、2011年7月16日、夜明け前に到着し、ソウダガツオの回遊を待ちます。
暗いうちは回遊してこないだろうと思い、小さいジグヘッドにワームをセットし、ヘチにいるロックフィッシュを狙います。
同行者にヒットしたのは、ヨロイメバルと思われる、カサゴに似た魚。
ヒットルアーはクラッピーグラブのクリアーピンク。
夜明けと共に、ソウダガツオを狙ってメタルジグをキャスト開始。
しかし、周りを見渡しても誰にもヒットはありません。
初心者の同行者二人は飽きて周りを見学に行ってしまいました。
一時間ほど経過したころでしょうか、キャストして着水したメタルジグが泳いでいるあたりを見ていた視界に、魚がライズするのが見えました。同時に手にグンとアタリらしき感触が伝わります。
誰かの仕掛けとおまつりしたのかと思いましたが、ルアーが泳いでいたあたりでライズも見ているので、魚かも、と思っていたらやはりソウダガツオでした。
手前まで寄ってくると90度方向転換して沖に向かって疾走。
エメラルドグリーンの館山の海に、疾走するソウダガツオ。
夏を感じました。
タックル
ロッド バズトリクス モバイルエディション 6044L
リール 03ツインパワーMG1500
ライン ナイロン8lb
ルアー オーシャンドミネーター7g+魚皮付フック
二度目の阿寒湖遠征 二日目
二度目の阿寒湖遠征 二日目 2006年 6月8日
二日目は午前10時頃から釣りを開始。
ポイントは同じガレ場。
倒木の際をルイスクリークミノー5センチ赤金でリトリーブすると、アメマスが出てきてルアーをくわえました。
約45センチ。
その後はガレ場のワンドに小移動。
ここは砂浜で、足元から急深になっています。
昼過ぎの真昼間、パニッシュ7センチを沖に向かってフルキャストすると、着水と同時に「ガバッ」とかなりの大型が食いついてきましたが、フッキングはせず。
夕方5時過ぎに、もう一本ある倒木の先端あたりにパニッシュ7センチをキャストし、チョンチョンと水面でアクションを加えると、下から「ヌッ」と出てきて食いあげてきましたが、フッキングせず。
ルアーを回収しようと思いましたが、まだ出るかもと思い、止めてルアーを水面に浮かべ、再びチョンチョンとアクションを入れると、また出ました。今度はフッキングし、倒木の下に入られないよう強引にやり取りし、ランディング。
徐々にあたりも暗くなりはじめ、ヒグマの恐怖もあり終了の時間が迫ります。
ルアーをパニッシュ7センチのシルバー系カラーに替え、岸の斜め方向にキャストすると、着水ヒット。
昼間は乗りませんでしたが、今度は合わせるとロッドにしっかりと重みが。
さらにはジャンプ。
寄せてくると、45センチほどのアメマスで、ルアーをがっちりと横咥えしています。
しかし、ネットインの際のミスでバラしてしまいました。
とはいえ、これまですべてゴールド系カラーでヒットしていたのが、シルバー系でもヒットしたのは収穫でした。
タックル
ロッド トラウティンスピン フィールドリーム アフター5 FLDP-60
リール 95ステラ2000
ライン ナイロン3lb
ルアー パニッシュ7センチ 黒金オレンジ ヒメマス
二度目の阿寒湖遠征 一日目
二度目の阿寒湖遠征 2006年6月7日~9日
前回、初の阿寒湖遠征から数年後、再び阿寒湖にやってきました。
初日、到着が午後だったので、夕方の一時間だけ釣りをすることにします。
ポイントは前回と同じガレ場。
ルアーも同じパニッシュ7センチ。
タックルは変更して、6フィート3インチULアクションのロッドに、ナイロン3lbと一気にライト化。
アメマスの引きならこの位で十分対応できると感じたからです。
前回のヒットポイントの少し手前からキャストを開始。
数投目、速めにリトリーブしていると、グイッと重みを感じた瞬間、目の前で「バシャバシャ」と魚が大暴れ。ピックアップ寸前に食いついたのでした。ULロッドはベリーがグニャンと曲がり、一瞬コントロール感をなくし、ドラグはチリチリと鳴り、ラインを出されます。アメマスではなく別の魚種がかかったのかと思いましたが、又長43センチのアメマスでした。
手前でヒットしたので、アメマスもパニックを起こし大暴れしたのでしょう。
初めて来たときは一匹釣るのに三日かかりましたが、今回は開始数投目でヒットさせることができました。
ヒットしたのは水深20センチもないような足元の浅場でした。
タックルデータ
ロッド シルバークリーク636UL(テレスコピック)
リール 95ステラ2000
ライン ナイロン3lb
ルアー パニッシュ70F 黒金オレンジベリー
2日目に続く
初の阿寒湖遠征
初めて阿寒湖へ遠征したのは2002年でした。
「湖のモンスタートラウト」というフライの雑誌に、阿寒湖のポイント紹介や解禁期間が詳細に書かれていたことがきっかけでした。
時期は5月の下旬です。
ワカサギの産卵時期にあたり、大型のワカサギが接岸するため、アメマスもそれを追って岸寄りする絶好の時期とのことでした。
阿寒湖に到着して最初に入ったのはボッケ周辺。
次に硫黄山川流れ込み。
ワンドと駆け上がりがあり、ここなら期待できそうと思ったが、初日はノーヒット。
阿寒湖ならトラウトは簡単に釣れるという幻想は打ち砕かれました。
二日目も硫黄山川流れ込み。
ハスルアー7gを岸と平行にリトリーブすると、小さなヤマメかニジマスがヒットしましたが、水面から出た瞬間バレたので、魚種は不明。
三日目、最終日です。
飛行機の時間があるので、12時までしか時間がありません。
まずは大島前に入りますが、遠浅でウェーダーがないと釣りになりません。
さらに東方面に進み、ガレ場というポイントに入ります。
ここは道路から森の中を10分ほど歩かなければならないので、ヒグマの生息地で森の中を歩くのはかなり怖いものがあります。
たどり着いた場所は、ワンドあり、倒木あり、駆け上がりありの魅力的なポイント。
ここなら釣れそうと確信の持てる所でした。
水深があるのでスプーンをキャストしますが、何かしっくりこない。
ワカサギの姿が見えるので、手持ちのルアーの中で一番「ワカサギっぽい」パニッシュ7センチ、黒金オレンジベリーをキャストします。
ルアーの泳ぎを見ると、思わず本物のワカサギが泳いできたのかと思うほどのアクションとサイズ感ですが、カラーに違和感を覚えます。
こんなオレンジのお腹をしたワカサギはいないよな、と思いつつも他にこれと思えるルアーはありません。
すでに時間は11時をまわり、焦りが出て来ます。
「北海道まで来て坊主か~。甘くはないな。」
その時、すぐ目の前で「ゴボッ」とライズが起きました。
すかさずパニッシュを投げ、リトリーブするも無反応。
何度もキャストし、スレさせるのも良くないと思い、横に数メートル移動し、別の角度からライズのあったポイントをリトリーブします。
すでに終了予定時刻を過ぎ、ダメかと諦めながらリトリーブしていると、何やら重い感触が。
なんとヒットしていたのです。
三日間ほとんどヒットせず、完全に諦めモードに入っていたため、魚がヒットしたことに数秒間気づかなかったのです。
そこからは無我夢中。最後のチャンスにバラしてなるものかと必死のファイト。
重量感はあるものの、それほど走るでもなく、暴れるでもなく寄ってきたのは、丸々太った又長48センチのアメマスでした。
パニッシュ7センチは口の中にスッポリ、まる飲みです。
最後の最後に起死回生のヒット。
歓喜しながら、大慌てで空港へと向かいました。
後で知ったのですが、湖の釣りで黒金オレンジベリーは定番カラーのようです。
金色は湖の水色や底の色にマッチしているのかもしれませんし、オレンジベリーはトラウトを刺激するカラーなのかもしれません。
タックル
ロッド ブリストール685L
リール 98ツインパワー2500
ライン ナイロン6lb
ルアー パニッシュ70F 黒金オレンジベリー